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2017年6月24日土曜日

ひふみ投信:今が峠と見て離脱するか、未知なる冒険に一蓮托生するか


ひふみ投信が、米国投資に乗り出すそうです。

これ自体は、元々、ひふみの目論見書には、国内外に投資する旨が明記されていたので、まったく背信行為ではありません。

ひふみが得意とする国内中小株が、もう目ぼしい銘柄が無くなったということでしょう。

あと、テレビで取り上げられて一気に純総資産額が3000億円近くになってきた規模の問題もあることでしょう。

ひふみの運用手法は、財務諸表や有価証券報告書といった公開されている資料の分析(ファンダメンタルズ分析といいます)だけでなく、実際、企業の経営者と会って、人となりや、社内、スリッパ履いてないか(藤野さんの著書のスリッパの法則に、こういう企業はダメだという経験則をまとめた痛快な本)とかの鋭い観察や洞察力により、投資判断をするという手間をかけたもので足で稼いで今まで豪快な運用成績を収めてきました。

その生命線たる国内中小株で目ぼしい銘柄を食い尽くしたということでしょう。

今回、純総資産額の10%を上限として、米国株投資に乗り出すそうです。

ワタシは、今月アタマに、ひふみ投信が既に峠を迎えていると推察したのと、日本の将来があまりいい材料が見つからないということで、ひふみ投信、鎌倉投信を全売却して口座を断舎離しました。

藤野さんとワタシは同じ歳。50歳です。

50歳は天命を知るという年齢と言われています。

ひふみ投信をワタシなりに考察してみたいと思います。

【藤野さんは限界】

日本株と米国株、ノウハウは全く異なると思います。

中小株の情報などは日本に全く入ってくるとは思えず、米国株の大型株が対象になるでしょう。

知的労働者が50歳で新たな挑戦をする場合、過去の経験・知識が非常に邪魔になります。

これは将棋の故人・米長邦雄九段が著書に書いてたことですが、同じ将棋でも、羽生世代の新戦法に対抗するには、中原誠・米長邦雄時代の旧戦法の知識を捨てないと新しいものは入ってこないと語っています。
米長九段は、羽生世代の森下卓九段に最新戦法教えを請うていました。それでもようやく手に入れた名人位を呆気なく羽生善治さんに奪われてしまいます。

話をもどして。

新卒から約30年。培ってきた、重なってきた、溜まってきた、経験・知識やそれによる直感が通用しない年齢になってきます。

とにかく感性が通用しなくなる。ワタシの場合は、ITという新技術への対応でしたが、藤野氏の場合は、日本中小株の豊かな経験から、米国大型株への挑戦ということになります。

これはまったく困ったことですが、アタマも固くなってきてるんですよね。

積み重なった固定概念やプライドを捨ててすっぴんになるのがどれだけ困難か、難しい。

ワタシの50歳になった経験から断言できますが、藤野さんは限界です。

【大きくなりすぎた規模】

ひふみ投信の魅力のひとつは、劇的に銘柄を入れ替える機動力です。

前月の月報にあった組入銘柄上位が、全部入れ替わっていた時もありました。

それくらい市場は流動的で、臨機応変な対応が求められるものなのだとワタシは理解していました。

3000億円近い規模で、ひふみ投信がその良さである、市場の動向を読み、それに適した銘柄にガラリと入れ替える鮮やかな芸当はもはや無理だということは想像に難くないと思います。

ひふみの良さは、やはり小回りの効くベンチャー運用会社の手法そのものであり、大規模になった横綱相撲ではない。

あくまでベンチャーの良さをフルに発揮した小回り、機動力にあったと思います。


【日本と米国の時差】

日本の中小株で得られてたはずの、人脈によるインサイダーギリギリのきわどいタイミングの情報入手など到底期待できないだろうということと、ひふみの機動力を大きく阻害する決定打として、米国との時差があると思います。

情報を入手して、売買注文を出す時には、もうタイミングを逸している、というケースもたくさん生じると思います。

そして国内投資にはなかった、ドル円の為替リスクとも向き合わねばなりません。

単に売買すればいいというものではない。為替リスクで一気に儲けが吹っ飛んだりします。

また、日本と米国の国民性、市場の特性、すべてが未知の世界・


<結論>

ひふみ投信、売るなら今です。

売らないなら、藤野さんの50歳にしての未知なる冒険と心中するくらいの覚悟でホールド。

二者択一です。

ワタシが想定していたよりも、早くこの日が来てしまいましたが、ワタシは全売却。

口座も閉じました。

投資元本の3倍近い評価額での全売却だったので、全面的に満足していますが、ひふみはここまでだと思います。

6 件のコメント:

  1. 返信
    1. 同感でございまする。


      国内株式クラスはTOPIX以上に日経225が終わってるので
      アクティブファンドにしようと思ってましたが、
      さすがに「ひふみ」は避けました。

      理由はいっさんの見解と同じですが、カンブリア影響で
      「預貯金感覚で ひふみに入ってきた」にわか投資家が多そうで

      市場暴落時⇒狼狽売り多発⇒ますます株式の下落誘発

      って負のスパイラルになりそうなのが目に見えてしまいましたので、
      「ひふみ」は避けましたね。

      私は33歳なので50歳代の思考パターンってのは縁が遠いですが、
      そうも凝り固まってしまうもんなのですかね?

      分かったような、分からんような。。。


      とりあえず ひふみの替わりに、DIAM国内株オープンに頑張ってもらいます・笑

      削除
    2. きしやん、こんばんは。
      お若いですね。
      50歳、老けるわけではないのですが、感性とかがね。
      やっぱり古い。
      経験とか知識が、先入観とか固定概念とかで真っ先に邪魔してくる。
      素直にモノが見れなくなりますね。
      将棋で、中学生の藤井四段に羽生三冠が敗れたのとおなじですよ。
      インターネットを取り入れた羽生さん世代が出現した時は将棋界は驚いたと思うんですが、AIを取り入れた藤井四段の感性に、羽生三冠は、同じような思いをしたはずなんです。
      経験、知識が先入観と固定観念になって思い浮かぶ勘が古い。どうしようもないですね。
      リブートしたいくらい。
      いつかワタシの言いたいことがわかっていただけるはずです。
      日本株に関しては、ポートフォリオから外しちゃってもいいかも知れないと思っています。
      ひふみと競っていたJPMザ・ジャパンもどこかにいってしまいましたからね。
      かといってインデックスでクソ株まで抱えたくない。
      きしやんのコメントを見て、日本株不要論がアタマに浮かびました。日本株や債券は、ポートフォリオの足を引っ張るかも知れませんね。円高であるうちに国際分散投資でちゃっちゃと資産形成しといて円安で取り崩すというのでいいかも。
      またコメントくださいね。

      削除
  2. こんばんは、いっさん。先日ひふみとセゾン投信の積立をしていて、手堅い選択とお褒め(?)いただいた者です。
    藤野さんのカンブリア宮殿を見てうれしく思ったものの、テレビの影響で資産残高が増えすぎて小回りがきかなくなったらひふみ投信の良さがなくなってしまうのでは?と思いました。
    今のところプラスだけど、いっさんに褒めてはもらったものの、やっぱり売却かなぁとこのところ思ってたところにこのいっさんの文を読み、うーん…です。

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    返信
    1. う〜ん。そうですよね。
      おっしゃる通り、ひふみってファンダメンタルズ分析だけじゃなくて、実際会社に足を運んで経営者の人となりとか、会社の社員の様子や片付き加減とかまで目を光らせて投資を決めるんです。
      問題は2つで、日本でもうひふみが投資する妙味にある企業が枯渇してしまったことと、米国投資で上記の書いたひふみ流のきめ細かい観察ができるかということなんですよね。
      今は、成績いいですけど、先が見えないですよね。
      ホントに、藤野さんの新しい挑戦に一蓮托生にするか、売却するかなんですよね。ワタシは全売却して世界経済インデックスファンドにしましたけど、日本株のアクティブファンドでひふみに代替するオススメがないんですよね。
      匿名さんの場合だと、セゾンに乗り換えるかですね。セゾンは単体でも分散が効いてますので正攻法ですけどね。
      難しいところですね。ワタシならセゾンかな。

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