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2017年1月21日土曜日

電通と遺族の合意に思うこと


今日、電通の新入社員が過労で自殺した事件について、遺族と電通が合意したというニュースが流れました。

電通、再発防止策など遺族と合意 過労自殺問題


<記事より引用>
合意書によると、18項目の再発防止策は、労働時間の正確な把握や労使協定(三六協定)で定めた残業の上限時間の削減、新入社員の労働時間抑制、ハラスメント防止の社員研修など。
<引用おわり>

とありますが、ワタシには、ノドに魚の骨が引っかかってる違和感を感じます。

これで改革になるのでしょうか?

働き方改革ってゆうけど、自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の働き方に問題があったのでしょうか?

働き方について規程類や慣習が問題だったのでしょうか?

もちろんそれらも問題あったと思います。

でも、ワタシの見方は少し異なります。

ワタシは、今は、81歳の母親の介護もあり、IT業界の管理職を辞めて、今は、ある会社の非正規社員で事務職をやっています。

前職の管理職をやっていた会社は、世界各国に会社を持つアメリカ本拠の大会社です。

米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏が割りと最近投資を始めたIT業界の米国の会社でGoogleででも探せば、すぐ会社はわかると思います。

会社を辞めたのは、介護の時間確保もありますが、心身ともに限界だったからです。

会社の全世界的なスローガンとしては、顧客本位と言っていました。

そして、イノベーション(革新的)と言っていました。

でも、実態はそれらはウソ。

毎日の株価を気にする米国本社の経営陣。

利益確定や、相場が落ち込んだり、会社の経営云々でない理由でも、毎日平気で株価は動きます。

でも、毎日の株価は絶対。

株価の動きのしたがって、朝令暮改で会社の年度方針は毎日コロコロ変わり、もう顧客本位ではなくて投資家本位。

1株利益を追求する毎日。

利益確定のために、システム開発も、柔軟な対応は許されない。

契約前に想定で確定させた仕事を、二重三重にガチガチに顧客を縛り付けて、途中でどんな状況変化が起ころうが、当初の固定した最初の通りに最期までやってしまう。

毎日の利益を予定と実態が一円単位で一致させるため、ありえないほどの労務管理。

予定通り働いていたことにするのです。

社内システムがあるのに、あまりにも毎日の報告内容が変わるため、ワタシはお客のためでなく、株主のために、経営陣に数字を報告する毎日でした。

というか、報告する数字を集計して社内のお作法通りに体裁を整えた報告書を作る業務にだけ忙殺される毎日でした。

もうそこには、顧客本位なんて入り込むスキはないし、新しい未知、未体験の技術やアプローチに挑戦して、利益を損なうなんてゆうことは許されない。

だからイノベーション(革新性)も失われて、挑戦することが事実上許されない状況になりました。

新しいことに挑戦していないから、技術陣はどんどん知識が古くなり、市場競争力がなくなってくる。

でも、お客さんに請求する人月単価(時給のようなもの)は、年々定率で値上げ。

売上と利益目標も、年々定率で右肩上がりにノルマは上がっていきます。

そうでないと、株価を維持、上昇させることができないからです。

会社は、我々をコストとして認識していました。

売上達成が難しくなると、利益だけでも確保ということで、リストラ。

人件費を削って利益を出す、というその場しのぎの施策の連続です。

鎌倉投信の組入れ銘柄のように、会社が社員を資産として捉え、働きやすい会社、ムリのない目標設定、というのんびりでは、「TOPIXに負ける鎌倉投信」になってしまいます。

ワタシが鎌倉投信に肩入れするのは、そういうところが理由なのですが、前述の米国の著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、ワタシのその前職の会社の株を買ったのには失望しました。

バフェット氏は、鎌倉投信のように、社員を大切にしているか、というところまで評価していると信じていたからです。

話を戻すと、電通の改革に足りないと思われるのは、

無茶な経営目標と社員と組織の業績評価指標設定をやめること

が欠けていると思います。

それがなければ、いくら10時で消灯しろといっても、ムリな目標達成のために、犠牲者は無くならないでしょう。

そして、その目標設定させているのは、我々、投資家・株主です。

昨今の日本国内の大企業が粉飾決算で、決算値を水増しして捏造した数字を公表する事件が後を絶たないのも、株主が、株価が経営陣を追い詰め、経営陣が社員を追い詰めている現れだと思います。

インデックス投資は、市場の構成銘柄の会社を全て買ってしまう市場平均を狙う投資方法ですが、アクティブ投資を選ぶ際の参考としては、会社の選定に関して、数字至上主義だけではなく、社員を大事にしているかというのも重視しているファンドを選んで欲しいと思います。

結局、利益、売上、株価、とガツガツしてるうちに、気がついたら、自分の会社が、そういう会社になっていた、ということになりかねません。

そんなことを思いました。

<結論>

高橋まつりさんのご冥福をお祈り申し上げます。

また、鎌倉投信のような投信をワタシが選んでいる理由も少しは理解していただけたでしょうか?
しかし、鎌倉投信1つだけの投資では、資産形成し切れません。そこが難しい。

2 件のコメント:

  1. 上場すると株主と社員、経営者の利益関係が難しくなるんでしょうね、それに人が集まるとその傾向が強くなる。非上場オーナー企業なら株主=経営者しだいですからねえ。

    今日の画像はサラッとしまなあ,次回はデイープな..

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    返信
    1. たんちんさん、こんにちは。
      コメント書き込みありがとうございます。
      利害関係のバランスが大変なんだと、所属してて痛感しました。
      電通の仕事のキツさは変わらないと思います。
      強制して仕事を減らせ、時間を短くしろといっても、結局業績達成目標は変わらないし、去年より今年。今年より来年と、右肩上がりで目標は上がっていくわけですからね。
      ノマドワーキングや貸しオフィスが流行るんじゃないですかね。
      画像は、あんまり調子こいてると痛い目に遭うので、たまにはサラッとしないとなんですけどね。
      アダルトサイト登録にしてしまえば、もっとイケるんですが、そうなると投資クラスタから追い出されそうな気がして(笑)
      またコメントくださいね。
      今後とも弊ブログをよろしくご愛顧くださいませ。

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