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2015年11月14日土曜日

インデックス・ファンドの低廉化競争勃発?に伴う懸念

ニッセイが運用会社のインデックス・ファンドシリーズ<購入・換金手数料なし>シリーズで、3つのファンドが、来週土曜(2015年11月21日土曜日)に信託報酬を、激安だったのをさらに激安にすることになったそうです!というニュースが、投信ブロガーさんたちの間で駆け巡りました。

ニッセイの当該声明に関するPDFへのリンク
http://www.nam.co.jp/company/pdf/press/151112_press2.pdf

インデックス・ファンドは、コストが安ければ安いほど運用目標にしている指標(ベンチマークと言われています。国内だったらTOPIXとか日経225。日本を除く先進国だとMSCI−KOKUSAIとか。。)に近づけることができるため、コスト安の方が良いとされています。

ただ、いくつかのブロガーさんが懸念されている通り、きちんと指標(ベンチマーク)に沿った運用ができる運用品質が維持できるのか、とか、安くしすぎたあまり維持できなくて早期償還になりはしないか、とか、心配ごとは尽きません。

いくら安ければ安いにこしたことはないとはいえ、モノには相応の値段があり、安価にするには限界があるのも事実かと思います。

バンガードのETFの経費率がよく引き合いに出されますが、確かに激安。
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds.htm

今回のニッセイ社のインデックス・ファンドの信託報酬値下げは、これらのバンガードのETFの経費率に迫るものですが、果たして健全な値下げなのでしょうか?

バンガードは、巨大な規模を利用した徹底的な薄利多売で、日本の投資信託やETFとは、まさに桁違いの規模を有しています。

投資信託の損益分岐点の話ですと、セゾン投信が、800億円〜900億円の規模でようやく黒字化するかしないか、というところで日本郵便に資本参加してもらったという話が思い浮かびます。

投資信託を黒字化するって大変なんだなぁと、途方も無い話に感じたというのが正直なところです。

今回のニッセイ社のインデックス・ファンドの信託報酬値下げが、同社の他の投資信託の利益の取り崩しなど同社の中の先行投資によるものであるのなら、手放しでは歓迎できません。

ワタシも、安いものは安いに越したことはないことには異論はありませんが、でも、全ての投資信託の全ての受益者(投資家)にとって、それぞれの投資信託がそれぞれで採算が取れていることが健全な姿なのだと思います。

食い物のされている投資家がいたり、他方でおいしい思いをしている投資家がいたり、というのはあまり健全ではない。

それぞれ相応の対価を求める。でも受益者のためにコスト削減の努力は惜しまない。というのが健全な姿かと。

そうでないと、安いものにみんなが寄ってたかった結果、肝心の運用会社が倒れてしまうという本末転倒になりかねません。

まず価格には適正さが第一で、安さはその次かと。

今回のニッセイの件で思ったのは、「やればできるじゃん!」という話なのか、「ええかっこしいでやっぱり破綻したじゃん!」という話なのか。

前者であれば、他社にも頑張って欲しいですし、後者であれば、やめといて欲しいと思っています。

【結論】
いずれにせよ、どうなるか見守りたいと思います。

<参考過去ブログ>

バランスファンドを最安運用コストのインデックスファンドで組成した

※この時は、これらが最安のコストでした。

2 件のコメント:

  1. いっさん
    こんにちは。あゆみです。
    >いくら安ければ安いにこしたことはないとはいえ、モノには相応の値段があり、安価にするには限界があるのも事実かと思います。
    全くその通りですね…
    インデックス投資に興味があり、いくつか共感できそうな投資ブログを拝読させていただいていますが、私が拝読した中ではちゃんとこういうことを書いてらっしゃるのはいっさんだけで「ははぁ!」となりました。
    関係ないかもしれませんが、私の実家が元農家で、スーパーで野菜の価格を見るたびに、苦労して、工夫して、天候などに振り回されながらも地道にまじめに野菜を生産されている方々を思うと、できるだけ安く売りたい、買いたいという世の姿勢をさみしく感じています。
    >それぞれ相応の対価を求める。でも受益者のためにコスト削減の努力は惜しまない。というのが健全な姿かと。
    まさしくこれにつきます。そんなことばかり考えていて、あまり食費を安くできない…というのは完全なる言い訳ですが(笑)
    とにかく、皆が相応の幸福を得られる、いわゆる”三方善し”が資産運用の世界でも当然のあり方になるといいですね。
    いつも多くを気づかせていただき、感謝しています。本当にありがとうございます。

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    返信
    1. あゆみさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      安さ大歓迎の嵐の中で、水差すようなことを書いて、いろんなブロガーさんから大ひんしゅくを買ってたところなので、あゆみさんのコメントに救われた思いです(T_T)
      身を削るような安さ爆発にみんながなびいてしまって大丈夫なのかというのが心配なところで、片や売り手が安くしてるんだからいいじゃん、という言い分なんですよね。
      ワタシは適正価格でそれでやっていけるのであればニッセイ社を見習って各社努力して欲しいし、ただの価格破壊で安さ合戦の末に破綻が待っているのであれば、それは買う側としてNoを突きつけないとみんなの求めるインデックス・ファンドが無くなってしまうことを懸念しています。
      ニッセイ社にやって欲しいのは、今回の値下げした信託報酬が適正なのかどうか、自分のクビを締めるようなことになってないのか、素人にも分かるように説明して欲しい。
      投資家のみんなにも、安さになびいて結果、インデックスが滅びてもいいのかということを問いたい。
      それだけです。
      やっていけるのであれば安さ歓迎。破滅への扉が開かれたのであれば閉じなければいけません。
      そんな気がするんです。
      またコメントくださいね。
      今後とも弊ブログをご愛顧ください。

      削除

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