広告

2015年4月12日日曜日

資産運用の始め方の概略

週末の日経電子版に新社会人に向けて資産運用開始のすすめの記事が載っていました。
新社会人の資産運用、時間味方にコツコツ増やす :日本経済新聞
http://s.nikkei.com/1D8az7h

【1】資産運用は生活防衛資金を貯めてから?
そう。まず慣れる目的でごく少額から始めるということですね。
ネット証券(そのうちSBI証券やカブドットコム証券)ですと、最低500円ずつの買付けができるわけですから。

過去ブログ記事:「生活防衛資金についての考え方」で述べた通り、自分の資産を3つに分ける。
http://mr2-tigers.blogspot.jp/2015/01/blog-post_4.html
  1. 生活費
  2. 生活防衛資金
  3. 資産運用の資産
いろんなブログで、いろんな考えが示されていますが、「まず、二年間生活できるような『生活防衛資金』を貯めてから『資産運用』を始めるべし」のような考え方が結構多いとお見受けしますけど、ワタシは、冒頭の日経記事のように、慣れる目的で少額で資産運用を始めてしまいましょうということに賛成です。

新入社員で本当にまとまったお金を貯められるようになるまで時間かかりますし、貯められるようになってから何年もかけて例えば二年分の生活防衛資金を貯めてそれから資産運用となると、30歳近くになってしまうような気がします。

ワタシも、投資信託を使って資産運用して何となく今のカタチに落ち着くまで、5年くらいかかりましたから、そうなると30歳越えてしまいますよね。きっと。

『生活防衛資金』を貯めるとしても並行して、少額で資産運用の習熟期間開始するということにワタシは賛成です。
月500円から投資ができるという恵まれた環境があるわけですから、活用しない手はありません。

【2】投資信託を利用しよう!
投資というと株式投資を思い浮かべますが、株式にも投資できる投資信託の利用がオススメです。株ですと、限られた自分の財布でそう多くの銘柄を買えないため、個々の企業に倒産リスクがあったり、分散が不十分だと、一社の不祥事などの暴落があると引きづられて自分の資産全体の価格変動が不安定になります。

それに、どの銘柄が上がるのか、長期(40年50年)に渡って頼れるかという点に関しては、適切に銘柄選定できないと考えるのが現実的です。

投資信託は、投資家から資金を集めて運用会社が代表して運用してくれる形式を取るため、自分の限られた資金でも、多くの銘柄に分散投資することができます。
最低500円の投資金額でも、数百の銘柄に分散投資した状態の値動きをしてくれるということで、分散効果でしょう。

投資信託には、絶対的に利益を追求するアクティブ投資と、市場平均を確実に狙うため市場構成銘柄のほとんど(もしくは全銘柄)を買ってしまうインデックス投資、の2種類があります。前者は銘柄選定でリサーチが必要なため信託報酬は高め。後者はただ構成銘柄を呑み込むように買い揃えるだけなので銘柄調査の必要がなく信託報酬は格安です。

実際、前者の方がパフォーマンスがいいようなイメージがしますけれど、銘柄選定はなかなか難しい。インデックス投資の市場平均を長期に渡って上回り続けるのは困難と言われています。

ということで、インデックス投資信託を中心に利用することをオススメします。

市場平均といえど侮ることなかれ。IMF(国際通貨基金)の想定では、世界のGDP平均は長期的に3%〜4%の成長を続けるという目算であり、市場平均はその世界経済成長に乗っかってしまうことができるというメリットがあります。

とにかくセオリーは、長期・分散・低コストの3点で、投資信託は、個人の限られた予算でもこの3点を充たすのに極めて適しています。

【3】ポートフォリオ(資産配分)は?
ポートフォリオの決め方についても、諸説あり、いろんなブログを見てみると、大きく2つに分かれるのかな?と思いました。
  1. 想定リスクと期待リターンで資産配分を決めていく
  2. 世界の市場の縮図になるように資産配分を決める
ワタシは後者です。

1.想定リスクと期待リターンで資産配分を決めていく

このやり方が正統派な気がします。
現代ポートフォリオ理論としてノーベル賞を受賞している考え方でもあります。
でもね。
水瀬ケンイチ氏の梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーの「インデックス投資の具体的方法8ステップ」に語られていますが、内容が、正直ちょっと難しい。
ということで、水瀬さんの弟子のおぱるさんが実際、彼女が水瀬さんの当該記事を読みながら自ら試行錯誤してポートフォリオを組み上げていった過程を噛み砕いて「初心者のアセットアロケーション設計体験」にまとめてくれています。
そうして決めた資産配分にしたがって、各社から出ている資産区分別のインデックスファンドの信託報酬最安なものを組み合わせると。
<例>
・SMTインデックスシリーズ
 http://www.smtam.jp/special/smt_index/
・eMAXISインデックスシリーズ
 http://emaxis.muam.jp/
・ニッセイインデックスシリーズ
ワタシが、この路線を取らないのは、想定リスクというものが算定根拠がワタシが理解できるものが無いことや、それぞれの資産区分間の相関までは想定難しいだろうと思っていて、それらが理解・納得できたとしてもやはり想定というものに乗っかることに抵抗があるということで次に述べる2.の方法を採りました。
<参考 他のブロガーさん(つばさ氏)のブログ記事>
各アセットクラスのリターン、リスク、相関係数(2009年〜2014年)
最小リスクで最大リターンというポートフォリオを組むことを有効フロンティアと言いますが、有効フロンティアを追い求めることはなかなか難しいことです。

2.世界の市場の縮図になるように資産配分を決める

これは、先進国・日本・新興国と株式・債券・REITの3×3の9資産区分のうち3資産区分ないしは9資産全てといった資産区分を、時価評価額比率やGDP比率や、いさぎよく均等といった一定の比率で持つというポートフォリオの決め方です。
それを以下の2つのうちからポートフォリオの構成方法を採択すると。ワタシは後者のバランスファンドを利用する方法を実践していますし、このブログでも後者を推奨しています。信託報酬は、バラで買うのとほぼ同等だったり、500円でもポートフォリオ通り買えることになるので、特売などの買い物で浮いた分をスポット買いで買い足しても常にリバランスいらずなのがメリットです。
  • 各社から出ている資産区分別のインデックスファンドの信託報酬最安なものを組み合わせて構成する方法。(1.の方法と同じですね。)
  • バランスファンドを選ぶ方法。
この世界の市場の縮図になるように配分決める方法だと、1.の方法のように想定が入らず、時価評価額比率やGDP比率など今現在の実態そのものに準拠すればよく、想定や相場感を一切入れない決め方なので、かえってその方が安心で、資産運用の結果に納得できるかなと思うわけです。
参考 株価の時価総額
出典:http://myindex.jp/global_per.php

世界の市場の縮図になるように配分して、世界経済成長の上がり方に乗っかっていこうということを企図している考え方です。
過去ブログ記事:「入門者のポートフォリオ、こんなカンジでいいかも2015年版」
http://mr2-tigers.blogspot.jp/2015/01/2015.html

どちらが正しいというものはなく、大きく分けてこれら2つの考え方があるんだなと
いうことですね。

【結論】
決して、金融機関に資産運用相談に行ってはいけない。食い物にされるだけ。

信頼できる専門家が書いた良書がいろいろ出ていますので、金融機関のセールストークに頼らずに基盤となる知識としてそれらを読むのと同時に、やはり実際に投資信託を買ってみること。買ってみて初めてわかることが多いです。
ネット証券で、最低で月500円から投資可能という利点を活かして、実際いろいろ買ってみて半年から1年持ってみて値動きなど実体験することが重要かと。
そして買い足したり、売却したりして組み合わせを変えたりしてまた様子を見てみると。こうして3〜4年くらい習熟に充てると自分なりの投資方針が見えてくると思います。

ワタシが推薦する良書は以下の3冊。
Amazonへのリンク
Amazonへのリンク
Amazonへのリンク
【補足】
ポートフォリオ、資産配分、アセット・アロケーションと、いろいろ言葉が飛び交いましたが、同じ意味だと思ってていいです。
  • 先進国・日本・新興国と株式・債券・REITの3×3の9資産区分をどういう比率にするか。 
  • そしてそれぞれにどの投資信託を充てるか。 
の二点の意味と思ってていいです。

【過去記事】


4 件のコメント:

  1. バランスファンドにするか各種インデックスファンドを組み合わせるかは悩みどころですね。
    自分は後者で日本債権、海外債権は個人向け国債と現金です。

    返信削除
    返信
    1. おひげ☆ぼーぼーさん、こんにちは。
      今回もコメントいただき、ありがとうございます。
      そうですね。
      バランスファンドでメンテナンスフリーにするのが性に合ってるワタシみたいな人もいますし、きめ細かくリバランスしたり目標資産配分を変えたりするのは各種インデックスファンドをバラで買った方が管理しやすいという方もおられます。
      そこはホントに好みで、そういう選択肢が柔軟に選べるという商品ラインナップが揃ってきたというのは幸せなことですよね。人のやり方を教えてもらうのも勉強になりますし。
      いつもありがとうございます。
      またコメントくださいね。
      今後とも弊ブログをご愛顧ください。

      削除
  2. はじめまして。momokoと申します。いつも楽しみに拝見し、参考にさせていただいております。
    本とネットのみで投資を始めてしまいましたが、勉強会というのもあるのですね。こちらで教えてくださっている本でまだ持っていないものがありますので、読んでみたいと思います。おススメのとおり、様子をみながらやっていますがポートフォリオは難しいので、バランスファンドがいいかなと最近思います。私のように初心者だとリバランスも大変で。今回、急落しても、まだまだ高いのですね?これからも、いろいろと教えていただけたらと思います。

    返信削除
    返信
    1. momokoさん、はじめまして。
      いつも読んでいただいてありがとうございます。
      ワタシもリバランスが面倒ですし、バランスファンドでGDP比や時価総額比、均等といったバリエーションが選べますので、重宝します。
      500円とか1000円とか少額のスポット買いもしますので、なおさらバランスファンドが重宝します。
      今回の急落とか暴落とか騒ぐ人がいますが、この程度でそう捉えるのであれば、投資額がリスク許容額を越えている可能性があります。
      まだまだ大きな暴落はありますからね。
      暴落でも泰然自若として淡々と積み立てて、やがて相場が回復するところまで乗り切れる人が生き残りますし、まとまったリターンを得ます。
      一緒に学んで参りましょう。
      またコメントくださいね。
      今後とも弊ブログをよろしくお願い申し上げます。

      削除

自由にコメントをお書きください。忌憚ない意見や感想をぜひ♪
さかなクンのように、「いっさん」で結構です。「様」とか「さん」とか要りません。
ワタシへの連絡もここにお書きください。
ただし、コモンズ投信株式会社の関係者については、記事削除の強要や、ワタシが事実を書いているのに事実無根という全く根拠の無い言いがかりや、名誉なんてないくせにいちいち名誉毀損と言い、いちいち弁護士による係争をチラつかせた脅迫コメントしか書かないため、コメント欄の使用を禁じます。