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2014年8月28日木曜日

資産倍増プロジェクト:ネット証券専用ファンドたちの近況

下記、黄色部分を加筆しました。(8/29)
<序>
当初から今では既にすっかり影の薄かったくなったネット証券4社による資産倍増プロジェクト。

資産形成のあるべき姿を示すことにより、資産形成層の投資家層を啓発し、新規開拓で貯蓄から投資へという大きな潮流の端緒を拓くべく、並み居る大手窓販証券会社にできない活動を展開しまくるような大きな期待があっただけに、その用意されたネット証券専用ファンドのラインナップに、失望、怨嗟、阿鼻叫喚の声が寄せられたのは、既に風化したセピア色の酸っぱい思い出記憶に新しいところ。

狭いマーケットの奪い合いだったり、複雑で意味不明なファンド設計で既存の売れ筋に迎合した安直なマーケティング姿勢がまざまざと魅せつけられたような気がしたものです。

さて。そんな資産倍増プロジェクトではありますが、投資ブロガー諸先輩方の批判の声をよそに、当ブログでは、そんな資産倍増ブロジェクトを、ひそかに隠れキリシタンのように応援してきました。

内容の是非はともかく、同業他社が手を携えた、まさに呉越同舟でひとつの取り組みをやるのはどんな業種でも大変なことだからです。

そんな評価すべき一歩として、これに懲りずに、業界としていい方向に向いていければいいのではないかとおおらかに考えています。

しかし、歴史的な一歩踏み出したまま、プロジェクトは放置プレイにされ、すでに忘却のはるか彼方、次の一歩の予兆も見えない死に体と化したような現況に対して、古代遺跡を見るような無常感を感じるのも事実です。

それでも、ワタシは、このプロジェクトで産まれたネット証券専用ファンドアジア新興国インデックスファンド(現名称:SMTアジア新興国インデックスオープン)を、毎日500円ずつ積み立てています。

<本編>
でわ、ひとつひとつのファンドの近況を見ていきましょう。
先日、当ブログにUPしました記事、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らし合わせながら、これに抵触して買ってはいけないファンドかどうか、ぶっちゃけ意見も寸評としてコメントしてみたいと思います。
1.SMTアジア新興国インデックスオープン 経費率:1.03% 純資産額 9.36億円 1年リターン 23.96%
http://net-toushin.jp/articles/-/65
<寸評>
償還日はネット証券専用ファンド中、唯一の無期限。
唯一、資金流入の方が多い感じですが、積立でコツコツやってるというよりは、刹那的に買い足してる感じがします。
対象地域は、単一国のアクティブファンドが大半なので、安価なインデックスというところで存在価値はあると思うんですけれど、ドルコスト平均法でコツコツ行きましょう的な投資姿勢は見えづらい不安定な資金流入です。
ネット証券専用を抜けて、チャネルを増やしてSMTシリーズ入りしましたが、追い風が吹かないかなぁという感じです。
ワタシは、このファンドを毎日500円ずつ積立続けている結果、おかげさまでかなりの評価益が上がってて、ごっつぁんですという感じなんですが。やっぱりインデックスファンドはドルコスト平均法と親和性が高いと思っています。
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に抵触することはなく、買ってもいいファンドと言えるでしょう。ただし、新興国インデックスファンとしては、経費率1.03%は仕方がないところですが、もっと経費率の安いものは他にあります。
このファンドがこの経費水準になっているのは、まだ総資産額が9億円と小さく、30億円くらいになってきたら効率的な運用が可能となり、経費はもう少し下がってくるものと思われます。

<基準価額推移:出典 モーニングスター>
<資金流出入推移:出典投信まとなび>

2.日本応援株ファンド 経費率:1.20% 純資産額 10.87億円 3年リターン 27.02%
http://net-toushin.jp/articles/-/40
<寸評>
償還日が2026年6月。無期限ではないのは失望を招きました。
設定後、しばらく低迷しましたが、アベノミクスで息を吹き返した感じです。
設定月で売った後は、無風状態。
しばらくして、上昇で慌てて買って、ちょっと落下したら慌てて売るという形跡が中盤で見えます。
その後、鳴かず飛ばず。チビチビ資金流出という感じでしょうか。塩漬けという感じ。
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らしてみると、特にNGワードは含まれていません。ただ、国内アクティブファンドでは、経費率は1%は譲れないところ。コンマ2%が余計にかかってる感は否めません。これは被災地への寄付が含まれているために少々経費率に乗ってしまっているわけですが、寄付は寄付。常時、寄付を続けていることになってしまうため、負担は大きくなってしまいます。あまりオススメできません。

<基準価額推移:出典 モーニングスター>
<資金流出入推移:出典 投信まとなび>


3.新興国中小型株ファンド 経費率:3.41% 純資産額 12.4億円 3年リターン 13.79%
http://net-toushin.jp/articles/-/41
<寸評>
償還日が2021年4月。無期限ではないのは失望を招きました。
これ、インデックスじゃないの?という失望の声も多かったファンドです。
新興国かつ中小株というダブルパンチで、経費率もダントツで高い。
最初の月に売ったっきり、途中でドンっと上がった時にちょっと買い足したけど、下がってすぐ損確売り。そのあと、チビチビ売りが出てる感じです。ほとんどが塩漬け。
インデックスだったらなぁ、と今だに悔やまれるファンドです。
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らしてみると、特にNGワードは含まれていません。しかし、上記の通り、経費率が3.41%とバカ高で、許容範囲を超えています。長期投資で信用できる大人しいリスクのファンドの年間平均リターンの目安は3〜4%あたりが現実的で健全なレベルとワタシは思ってますが、そうなると、この高い経費率はせっかくのリターンをチャラにしてしまうくらい高い感じです。新興国・中小型株・アクティブファンドという3要素で高めの経費になりがちなファンド設計なので、仕方がないですが、新興国方面こそ安価なインデックスファンドを選ぶべきです。サイトを見ると「低ボラティリティ戦略」と「○○戦略」のNGワード。内容がよくわからないんですよね。戦略って言われても。理解不能ということでNG。

<基準価額推移:出典モーニングスター>
<資金流出入推移:出典 投信まとなび>


4.新興市場日本株レアル型 経費率:1.19% 純資産額 13.4億円 3年リターン 33.96%
http://net-toushin.jp/articles/-/46
<寸評>
償還日が2021年7月。無期限ではないのは失望を招きました。
3年リターンも、ひふみ投信の25.18%や、JPMザ・ジャパンの29.04%を大きくぶっちぎる成績を叩き出していますが、日本の新興市場のアクティブファンドを、なぜかハイリスクのブラジルレアルでヘッジするという謎の設計で、円安に乗っかってぶっ飛ぶ成績となっている他力本願な感じの様相。
資金の出入りも、最初にちょぴっと売ったっきり音沙汰なかったのが、円安でドカンと高騰したところにちょっと飛びついて、下がったら売って痛い目に遭って以降、ジワジワ基準価額が上がっても、もう誰も買わずジワジワ資金流出と。
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らしてみると、ハイリスクな通貨であるブラジルレアルで通貨ヘッジする「デリバティブ」に該当するので、円とブラジルレアルの為替の影響を受けることが多く、為替はプロでも予測できない金融の中でも難関中の難関でギャンブル性が高いため、初心者の私たちは、買ってはいけないハイリスクなファンド。サイトを見ると「高金利」「プレミアム」「毎月分配」のNGワードがズラリと並ぶ。

<基準価額推移:出典 モーニングスター>
<資金流出入推移:出典 投信まとなび>


5.AR国内バリュー株式ファンド 経費率:1.63% 純資産額 0.72億円 1年リターン 8.18%
http://net-toushin.jp/articles/-/66
<寸評>
償還日が2021年7月。無期限ではないのは失望を招きました。
個人の少額投資でヘッジファンドを利用できるという鳴り物入りの投入でしたが、1年リターンもさわかみ投信の22.49%に大きく劣後する一方で、まったくコンセプトの異なる長期投資の鎌倉投信の結い2101の8.80並みです。ヘッジファンド?
資金流入は、最初にドカンと売ったっきり鳴かず飛ばず。
基準価額は上がってますから、大半の人が評価益と思われますが、この総資産額では途中償還の危機もありえるという感じか。苦戦というか八方塞がりという感じです。
水がポタポタ漏れる感じでチビチビと資金流出続いてます。
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らしてみると、「ヘッジファンド」なので、初心者の私たちは、買ってはいけないハイリスクなファンド。「先物」というNGワードもあります。

<基準価額推移:出典 モーニングスター>
<資金流出入推移:出典 投信まとなび>

6.野村グローバル・ロング・ショート 経費率:2.94% 純資産額 7.28億円 1年リターン -1.54%
http://net-toushin.jp/articles/-/69
<寸評>
償還日が2022年3月。無期限ではないのは失望を招きました。
ネット証券専用ファンドの2つめのヘッジファンド。
直近1年リターンも厳しいマイナス。これでもヘッジファンド?
資金流入は、泣かず飛ばすで進みましたけど、グンッと上がった時に殺到するように買いが入りましたけど、たぶん、ここで買った人は、今、マイナスでしょうね。。
何とか買いが入ってますが、基準価額の落ちと比例するように買いが沈静化しちゃってます。
儲けよう儲けようという買い意欲は感じるものの、肝心の仕込み時に買えてない。
やっぱり当てようとせずにコツコツと定額積立だったらドルコスト平均法の恩恵でプラスに近かったのではないでしょうか?
このファンドは、「買うな!NGワード集」(http://goo.gl/fDL4Yx)に照らしてみると、「ヘッジファンド」なので、初心者の私たちは、買ってはいけないハイリスクなファンド。「先物」「ロング・ショート」「成功報酬」というNGワード。

<基準価額推移:出典 モーニングスター>

<資金流出入推移:出典 投信まとなび>


〜〜〜〜〜〜〜
<総評>
う〜ん。まぁ〜どうでしょう?という感じ。
こうして見ると、応援する気も萎えますが。。
ことごとく塩漬け状態で、これからどうするの?という感じが並んでて、資産形成層を啓発・開拓するのか、シニア層を奪うのか、判然としない中で、資産倍増プロジェクト自体も、どうなるの?という感じ。

  1. せっかくのインデックスファンドはまだ純資産総額が小さく、まだ効率的に運用できず経費率を抑え切ることができていません。
  2. 日本株のアクティブファンドは、既存の商品に被災地応援の寄付金をくっつけたことで、経費率が高くなってしまっています。寄付は寄付。常時寄付し続けるのは負担が大きい。
  3. 新興国の中小株はニーズが高かった分野だと思いますが、アクティブファンドだったので経費率が高かった。何でインデックスファンドにしなかったのか?
  4. 新興市場日本株も面白い攻め口だったですが、日本円のものを何でわざわざブラジルレアルなんかでヘッジする必要があったのか?通貨選択型ブームに迎合して、売れ線のブラジルレアルというキーワードで釣ろうとしたんでしょうけれど、売れなかった。
  5. 国内とグローバルのヘッジファンドを揃えましたが、ヘッジファンドだからと言って儲かるわけではない。かえって手数料、成功報酬でコスト高の割りにはリターンが少ない。個人の少額でヘッジファンドを買えるようにすれば、売れるし、投資家も儲かってくれると思ったのでしょうか?

ですが、資産倍増プロジェクトのサイト(http://net-toushin.jp/)では、上記のファンドの月次報告会の動画を毎月がんばってリリースしてはいます。

このプロジェクトの是非や成否はともかく、繰り返しですが、同業者で呉越同舟で何かを始めるのは大変なこと。

ワタシとしては、生暖かく見守るとともに、日々、麦飯を食いながら(結構好物だったりします)、上記1.のSMTアジア新興国株式インデックスファンドをコツコツ毎日500円ずつ積立続けようと思っています。


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<過去の記事>2013年11月
ネット証券専用ファンドたちのリスクとリターン
http://goo.gl/MwZkCc

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さかなクンのように、「いっさん」で結構です。「様」とか「さん」とか要りません。
ワタシへの連絡もここにお書きください。
ただし、コモンズ投信株式会社の関係者については、記事削除の強要や、ワタシが事実を書いているのに事実無根という全く根拠の無い言いがかりや、名誉なんてないくせにいちいち名誉毀損と言い、いちいち弁護士による係争をチラつかせた脅迫コメントしか書かないため、コメント欄の使用を禁じます。